ホーム>遠野日記>2022年5月
岩手県のおすすめ地酒や地ビール日本酒通販なら佐々木酒店

2022年5月

山ぶどうワインを知っていますか?魅力と特徴を詳しくご紹介します

4ワイン

お家での寛ぎの時間や外食のときに、ワインを嗜む方は多くいます。赤ワイン、白ワイン、スパークリングワインがメジャーなものですが、「山ぶどうワイン」をご存じの方はどれくらいいるでしょうか。

 

この記事では、特徴的な味わいの山ぶどうワインについてご紹介します。産地の関係で入手しにくい場合もあり、ワイン好きでも飲んだことがないという方もいるかもしれません。山ぶどうワインの魅力について知っていただき、ぜひ一度飲んでみてください。

 

  • 山ぶどうとは

普段の生活ではなじみのない山ぶどうですが、「古事記」にも登場する、日本に古くからあるぶどうです。元々は北海道から本州、四国の山間部に自生していました。その栄養価は高く、ツキノワグマやヒグマは山ぶどうを食べて冬眠に入るといわれています。ここでは、その特徴を見ていきましょう。

 

  • 特徴と味

山ぶどうの実は、種なしぶどう「デラウエア」と同じくらいの小ぶりな大きさです。中には大きな種が3,4個入っているため、1粒からわずかな果汁しかとれません。色は濃く、黒に近い紫色をしています。甘みもありますが、酸味と渋味が強いので生食には向かず、ワインやジャム、ジュースなどに加工されているものが大半です。

 

  • 栄養価

山ぶどうはその栄養価の高さから、滋養強壮や疲労回復、妊婦の栄養補給や薬の代わりなどに古くから使われてきました。アントシアニン・ビタミンC・鉄分・カルシウム:カリウム・食物繊維など、栄養素が多く含まれています。とりわけポリフェノールが多く含まれており、普通のぶどうの約8倍といわれています。ポリフェノールは皮の色が濃いほど多く含まれるため、濃い色の山ぶどうに多く含まれているのは納得できる事実です。

 

  • 栽培

元々自生していた山ぶどうですが、木に雌雄があるため自家受粉できず、栽培では実をつけさせることが難しいという特徴があります。そこで品種改良を重ね、結実しやすいワイン用の交配種が生み出され、現在は栽培されることも増えました。岩手県をはじめとする東北地方や長野県などの冷涼な地域が、主な産地です。

 

  • 山ぶどうワインの魅力

山ぶどうは、栽培が可能になったとはいえ、普通のぶどうほど収穫できるわけでありません。果汁を集めるには多くの山ぶどうが必要となるため、山ぶどうワインは生産者の努力の結晶といえます。ここでは、そんな山ぶどうワインの魅力について解説します。

 

フルボディのパワフルさ

酸味と渋味が強い山ぶどうから作られるワインは、味わいもパワフルです。赤ワインのボリュームは「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」と表現されますが、これを決めるのはポリフェノールのうちのひとつ、タンニンといわれています。ポリフェノールが多く含まれる山ぶどうワインは、酸味や渋味が強く、深みのある濃厚な味わいのものが多いため、フルボディのワインに分類されます。

 

また、赤ワインと同様で肉料理にとてもよく合い、中でも、脂のしっかりとした濃厚な味わいの牛肉や、野性的な味わいのあるジビエがぴったりです。こってりとしたソースと合わせた料理や、肉の味を存分に味わうステーキなどもいいでしょう。山ぶどうワインに多く含まれるタンニンが、肉のうまみや甘みを引き出し、脂と中和して口の中をさっぱりさせてくれます。

 

豊富なタンニン

山ぶどうワインに多く含まれるポリフェノールのひとつである「タンニン」は、熟成させることで、苦味から渋味へ変わるといわれています。苦味と渋味は同じようなイメージをもつ言葉ですが、苦味は「味覚のひとつ」、渋味は「味覚」と、感覚や刺激ともいえる「触覚」が合わさって生じるとされています。苦味が渋味に変わることで、より複雑な奥行きをもった味わいとなるといえるでしょう。

 

抗酸化作用をもつタンニンは、コレステロールの酸化や動脈硬化を防ぐなど、生活習慣病の予防にも役立ちます。また、ワイン自体の酸化も防ぐため、多く含むほど長期間の熟成が可能です。ワインの鮮やかな赤色も、タンニンに由来するものです。タンニンはワインのほかにも、緑茶や紅茶、コーヒーなどにも含まれています。

 

ワイナリーによって異なる味わい

山ぶどうの産地では、数々のワイナリーが山ぶどうワインを作っています。酸味と渋味を存分に活かしたどっしりとした味わいのものや、熟成させてまろやかにしたもの、フルーティな味わいに仕上げたものなど、ワイナリーによって味わいは異なります。特徴的な味の山ぶどうを、それぞれのワイナリーがどんな風にワインに仕立てるのか、飲み比べてみるのも楽しみのひとつとなるでしょう。

 

まとめ

山ぶどうワインは、ほかのワインほど身近なものではありません。パワフルでインパクトのある濃厚な味わいをもつため、フルボディの赤ワインが好きな方にはぜひ挑戦していただきたいワインです。また、栄養価も高く、健康が気になる方にもオススメです。味わいの異なる各ワイナリーの山ぶどうワインを楽しむことで、新たなワインの楽しみ方が発見できるかもしれません。

 

「有限会社佐々木酒店」では、遠野産の自慢の山ぶどうワインを取り扱っております。遠野の豊かな自然の中で育った、岩手県オリジナルの山ぶどう品種「涼実紫(すずみむらさき)」を使った商品です。その奥深い味わいを、ぜひ一度楽しんでみてください。

岩手県遠野市の地酒の特徴は?代表的な銘柄も詳しくご紹介!

3地酒の特徴

岩手県遠野市の地酒は、仕込み水からこだわっています。厳しい寒さを味方にした醸造過程により、上質な味わいが特徴です。おいしいお酒をお求めの方には、自信をもってご提供できます。

 

今回は、岩手県遠野市の地酒に興味がある方のため、その特徴や代表的銘柄をまとめました。これを読めば、ご当地で生まれたお酒の魅力がわかるでしょう。

 

岩手県遠野市の地酒の特徴

岩手県遠野市の地酒には、さまざまな特徴があります。仕込み水は地元の名山から流れる伏流水です。厳しい寒さを味方につけた製造過程にも注目してください。地元ならではの伝統的なお酒の作り方も継承しています。ここでは、遠野市の地酒の特徴を3つにまとめました。

 

仕込み水は六角牛山ふもとの伏流水

遠野市の地酒における最初の特徴は、仕込み水です。こちらには六角牛山ふもとから流れる伏流水を使っています。

 

仕込み水は日本酒の製造過程で用いる水で、日本酒をおいしくするうえで欠かせません。原酒のアルコール濃度を薄めるために使う水もありますが、それ以外の目的で使う水は、仕込み水とされます。

 

山のふもとから流れる水は清らかです。これを使った結果、雑味のない日本酒を作れます。このようなお酒は、多くの方にとって飲みやすいでしょう。

 

厳しい寒さが長期低温醸造の味方になる

岩手県特有の寒さが、日本酒醸造の味方になります。東北地方は冬季になると、基本的に寒さが厳しくなります。雪が積もる日も想定されるほどです。しかしこの寒さが、結果としておいしいお酒を造る要因にもなります。

 

実は厳しい冷え込みによって、低温醸造の寒造りをしやすいのです。岩手県遠野市では地酒だけでなく、地ビールも寒さを味方にしながら作っています。厳しい環境があるからこそ、おいしいお酒ができることもあるのです。

 

日本三大杜氏の「南部杜氏」の伝統を継承

岩手県遠野市では、日本三大杜氏である南部杜氏の伝統に基づいた地酒が生まれています。杜氏とは、酒づくり全体の責任者です。南部杜氏は岩手県拠点の杜氏が集まったグループで、日本酒業界では有名になっています。

 

歴史的な杜氏集団の技術が継承されていると聞けば、信頼性を高く評価できるでしょう。遠野市からも南部杜氏の技術が盛り込まれた銘柄が、次々とヒットしています。南部杜氏が作った歴史を考えながら、地酒を深く味わってみましょう。

 

岩手県遠野市の地酒の代表例は?

岩手県遠野市の地酒としては、清酒イーハトーブシリーズがオススメです。ほかにも遠野小町や遠野夢街道もおいしくいただけます。ここでは遠野市生まれの地酒として、3種類の代表例をまとめました。

 

清酒イーハトーブシリーズ

清酒とは米や水などを原料として、発酵を受けたお酒の総称です。イーハトーブとは作家である宮沢賢治氏の造語で、彼の故郷である岩手県をモチーフにした理想郷を指します。それをイメージしたお酒が、清酒イーハトーブシリーズです。

 

清酒イーハトーブシリーズにも、さまざまな種類があります。『銀河鉄道の夜』 や『風の又三郎』など、宮沢氏の文学作品をモチーフにしたお酒が特徴です。文学の世界をイメージしながら飲むと、新しい楽しみ方を得られるでしょう。清酒イーハトーブシリーズなら、文学作品の世界に浸りつつ、地酒をじっくりと楽しめます。

 

遠野小町シリーズ

遠野小町は、岩手県遠野市の地酒として、最近注目を受けています。2020年のIWCインターナショナル・ワイン・チャレンジトロフィー賞受賞商品に使った技術をベースに、開発を受けました。全6種類あり、すべてを1本ずつそろえたギフト商品も見られます。

 

同じ遠野小町でも、商品によって特徴が異なることに注目です。発泡感と甘さを両立させたスパークリングタイプもあれば、新鮮な絞りたての生酒も見られます。銘柄を絞ったら、細かい味の違いを比べてみましょう。そこから理想の種類がわかります。

 

遠野夢街道

遠野夢街道は「オールいわて」がコンセプトです。南部杜氏の技術を受け継いでいるだけではありません。米や仕込み水、酵母、麹などをすべて岩手県産で取りそろえています。材料や作業場所をひとつにまとめることで、良質なものを作れるという考え方があるのです。

 

遠野夢街道は、スッキリした味わいと華やかさを両立させています。ただしクセが強すぎないように作られた印象です。お酒の経験が少ない方でも飲みやすいといえます。遠野夢街道は岩手県密着の銘柄なので、地酒の真髄を味わいたい方にオススメです。

 

まとめ

岩手県遠野市からは、さまざまな地酒が作られています。清酒イーハトーブや遠野小町など、上質の味わいを楽しめるラインナップです。仕込み水は山のふもとから流れる天然水を使っているため、スッキリした味わいを楽しめるでしょう。

 

このように岩手県産の地酒は、自然を味方につけた醸造によって、口当たりのよさを望めます。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

 

「有限会社佐々木酒店」では、岩手県遠野市の地酒を扱っています。山の天然水や寒さを味方につけたお酒に要注目です。ご興味がある方は、公式サイトのオンラインショップでぜひお買い求めください。 

ページ上部へ